仁淀川流域は日本でももっとも雨の多い所です。石鎚山のブナの大木の林から流れ出た水は森の植物や動物を育て海まで栄養を運んでいます。紀伊半島大台ヶ原も雨の多い所でここによく似ています。山の中は至る所でわき水が出て、シダや苔が多く、夏はジャングルのような印象さえ受けます。
私は仁淀川の方が隣の四万十川よりも好きです。四万十川は有名すぎてカヌーも人も多すぎてゆっくり楽しめません。スタートは国道33号線越知町、宮ノ前公園からが良いでしょう。ここは交通の便も良く、キャンプもでき、水道、トイレもあり、カヌーを出すのにも良いところです。これより上流は水量が少なく下れる時はあまりありません。水はきれいで雨が降っても濁りは少なく瀬は通常の水量なら1〜2級程度の瀬です。水量の少ないときはライニングダウンしなければいけない所も河口までには1〜2カ所あります。
四万十川と同じでここも山が良くて水は豊富で雨が降っても長良川の様に急激に増水して、すぐに減る様な川ではありません。雨が降ってもゆっくりと少しずつ水が増え、雨が降らないときはゆっくりと減っていきます。山には大きな木があり葉の積もったあつい土の層が水をたっぷりと蓄えています。
四国にはカワウソがまだいると言われても信じられる様な川が多いですね。
スタートしてすぐ沈下橋があります。仁淀川の沈下橋は四万十川の沈下橋に比べて背が高くてかなり増水しないと下をくぐれない事はないでしょう。橋の高さからしてかなり増水すると思われます。越智〜柏原の間はバスが一日3本走っています。
柏原から下流は国道が川沿いに走っていて少し騒々しいですが、バスも1時間に1本くらい有って自動車を取りに帰るには便利です。
一番のおすすめはこの越智〜柏原の区間17kmです。時間をたっぷりかけることをおすすめします。トルコには「急ぐは悪魔の発明」と言うことわざがあるそうです。急ぐと見える物も見えません。「見える物」が人生に一番大事な物かもしれません。